道路交通安全マネジメントシステム RTSMS
「国際標準化機構(ISO)」が、企業や団体などの組織が事業活動を行う際の、”道路交通事故による死亡や重大な負傷をゼロにする”事を目的に、幅広い道路交通安全への取り組みとして、2012年10月1日に発行された世界共通の規格です。道路交通安全は、道路の構築、管理から、道路の利用、車両の製造など道路交通にかかわる多様な組織、人々の活動や行動により達成されます。道路交通安全の成果を示す指標 RTS Performance Factors(RTSパフォーマンスファクター)規格で達成度を示すシステムとなっています。
道路構造、交通運用、車両の運行などから道路交通安全にかかわるリスクを抽出し、対策を実施することで、交通事故の防止、事故によるダメージの低減などをシステマティックに実施し、道路交通安全を確実に確保します。
道路交通安全にかかわるトップの責務として法規要求事項を遵守することの重要性の周知が強化され、確認するシステムを組織に構築することで、組織による法令違反のリスクを低減する事ができます。結果、法規制要求事項を確実に遵守していることについての社会的な信用やコンプライアンスの向上につながります。
ISO 39001を効果的に運用していることで、交通事故による人的、物的、時間的な損失や、道路交通に関わる設計、車両や物品の製造にかかわる瑕疵にアッ変わる賠償責任などの経済的な損失を低減させることができるようになります。
定期的に実施される審査プロセスにより、環境上のパフォーマンスも併せて継続的に監視し、改善することができます。また現在のリスクだけでなく、将来の環境リスクもマネジメントし、改善する事ができます。 品質・情報・環境・労働安全衛生などと同様に、道路交通安全も経営上の重要な分野であり、このマネジメントシステムを構築し運用する事は組織の利益及び利害関係者の信頼を得るためにも有効です。
道路の設計構築、道路を利用した運送の運行、車両・交通安全器具の製造など、道路に関わる業務活動があれば、どのような組織でもISO 39001を活用することができます。取得の例では、高速道路会社、道路の管理会社、運輸関連会社などがあります。幼児や老人介護での送迎、コミュニティ交通など社会的使命の高い交通手段を利用されている組織の取得もお勧めいたします。