企業の環境における責任は
全世界で求められています

「国際標準化機構(ISO)」が示した、企業や団体などの組織が事業活動を行う際の、環境への影響を考慮し、解決していく方法を示した世界共通の規格です。とはいえ、具体的に「何をやりなさい」とは定めていません。「組織は、目標をつくり、見直すこと。目標を達成するためには、いつまでに何をしたら良いのかを決めて、見直すこと」を定めています。例えば、「廃棄物が少なくなれば、環境にも優しく、コストが低減し、業績が上がる」そのような仕組みを構築し、環境の貢献と、業績向上を目指すシステムのことです。

ISO 14001の必要性

色々な環境被害がとり沙汰されている昨今、環境への配慮を欠いた事故が一度起きてしまうと、企業にとって大きな経済的損害となり、個人や社会に対しても責任が問われる事態となります。反対に、環境を考慮することで業務内容も改善し、業績も向上している企業なら、取引先を始め、行政、一般消費者は安心です。企業、行政が、各取引先に要求するケースが増え、結果的に認証の取得を行う企業が増えてきています。ISO14001を取得している企業は、「環境保全に貢献している企業」と、国際的に認められているとみなされます。

ISO 14001 認証取得のメリット

01 清潔な職場環境の実現

業務との接点にあたる様々な環境リスクを摘出し対策することにより、組織が直面する対外的・社会的環境影響を、低減あるいは予防することができます。企業の大切な"資産"である従業員を環境リスクから保護し、組織外への環境影響を適正にコントロールすることは、今や経営の必須条件です。

02 環境モラルの向上

組織内での役割、責任、権限が明確化され、経営方針の徹底とPDCAによるマネジメントシステムの運用で、環境リスクに対して「継続的改善」を行う企業風土が形成されます。従業員の環境意識の向上はマネジメントシステムのみならず、「決められたことは守る」企業文化の醸成につながります。

03 生産性の向上

組織が環境への配慮を徹底することで従業員も安心して働くことができ、生産性が上がります。例えば、工場や建設現場での環境への配慮として適切な廃棄物管理が挙げられます。「分ければ資源、混ぜればゴミ」はいまや共通言語となっていますが、これをさらに進め、工夫することで、現場作業効率アップも目指せます。

04 関係者からの信頼

トップの環境法令順守のコミットメント、適用環境法令の特定、定期的な順守評価などによりコンプライアンスが強化されます。環境法令違反リスクを低減することができ、結果さまざまな法規制へ遵守していることを取引先、提携先といったステークホルダー(利害関係者)に明示し、認証を受ける組織に対する信頼を得ることができます。また職場での環境事故に伴うイメージダウンも回避でき、それら影響によって発生しうる苦情の未然防止にも寄与します。

05 継続的改善

定期的に実施される審査プロセスにより、環境上のパフォーマンスを継続的に監視し改善することができます。また現在のリスクだけでなく、将来の環境リスクもマネジメントし、改善することができます。
品質・情報・労働安全衛生などと同様に、環境も経営上の重要な分野であり、このマネジメントシステムを構築し運用することは組織の利益及び利害関係者の信頼を得るためにも有効です。